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先輩のケーススタディ2002年
■夢を実現するために再受験にトライ
パーソナル データ
●名前/森山 美香子(もりやま みかこ)
●年齢/19歳
●出身地/島根県
●学校/白梅学園短期大学
一人暮らしをはじめて半年。想像以上に忙しい毎日を過ごしています。短大で保育科を専攻しているのですが、講義や課題、実習がびっしり。その合間をぬってバイトもしているので、のんびりできるのは日曜日ぐらい。でも、つらくはないし、充実感でいっぱい。この学校で、好きな勉強ができてよかった、と心から思います。こうなるまで紆余曲折があったから 。
実は、一年前の春、受験に失敗し、不本意なまま上京、都内にある保育の専門学校に通っていました。一つ上の兄と二人暮らしをしていたにもかかわらず、寂しくて、つらくて、帰りたくてしょうがない毎日でした。食事の用意や掃除、洗濯。これまでほとんど親任せだったのが、自分でやらなくてはなりません。友達同士のように仲が良かった母と離れて暮らすのも寂しさに拍車をかけました。
それでもなんとか東京の生活に慣れてくると、専門学校での勉強が物足りなく感じるようになりました。
保育士になるのが夢の私にとって、在学中に資格取得ができる短大と、そうでない専門学校とでは大きな違いがあります。せっかく入学したのに、とかなり悩みましたが、結局、もう一度受験することを決意。 親には経済的負担をかけてしまうのが申し訳なかったので、専門学校を秋に辞めてからは、とにかく学費稼ぎでバイト一筋。自分のわがままで決めたことだから、自分でなんとかしよう。そう思えるようになったのも、親元を離れ、そのありがたみを十分に味わったからではないでしょうか。
■何のために働いて、何のために学ぶのか
産屋で決めました。条件を伝えると、ちょうど新築で、女子学生限定のアパート物件があるということで即決断。運とタイミングがよかったですね。
兄と一緒の住まいから通学はできたのですが、一度は一人暮らしを体験したかったのです。一人ぼっちになって去年の春のようにホームシックになるかなと不安でしたが、とんでもない!
自分だけのために時間や場所が使えるのが、こんなに心地いいなんて!
スペースは狭くなったけれど、気持ちの余裕はぐんと広がりました。バイト代をやりくりしての生活ですが、この満足感は何物にも代え難いですね。
ただ、これからどんどん実習が増えてくるので、バイトはもう辞めようと思っています。「学ぶ」と「働く」のバランスはなかなかとりがたいものです。バイトの比重が大きくなって勉強に影響が出始めると、なんのために働いているのかわからなくなってしまいます。
今後は育英会の奨学金を利用する予定です。時間的にゆとりが出るので、プライベートも楽しめるかな。
この一年、本当にいろんなことがありました。今は、充実した学生生活を送っていると胸を張って言えます。あのとき決断してよかった。これからも、つねに自分の気持ちに正直でありたいなと思います。
■部屋のデータ(平成14年9月現在)
場所
東京都小平市
住居形態
アパート
(鉄筋3階建て)
入居時新築
家賃
50,000円
(管理費1,000円含む)
付帯設備
エアコン
室内洗濯機置き場
小型冷蔵庫
ユニットバス
(室内乾燥機付き)
住居年数
半年
■1カ月の生活費内訳
【収入】
バイト
100,000
合計金額
100,000
【支出】
家賃
50,000
光熱費
5,000
食費
15,000
雑費等
30,000
合計金額
100,000
単位:円
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